
本学会の経緯と目的をごく簡単にご紹介させて頂きます。
本学会は、1979年(昭和54年)9月に大阪で準備委員会として初めて開催され、翌年の1980年(昭和55年)10月25日(土曜日)に、東京の経団連会館にて第2回小児腎不全研究会が開催されました。世話人は、北川照男先生(日本大学医学部駿河台小児科教授)、鎮目和夫先生(東京女子医科大学内科教授)、そして太田和夫先生(東京女子医科大学腎臓病総合医療センター教授)の3名の先生方で、事務局長は伊藤克己先生(東京女子医科大学腎臓病総合医療センター)でした(本HPの学術集会のこれまでの歩みをご参照ください)。
本学会の発展にとって大変重要と思われたことは、研究会(のちに学会)での発表や質疑応答の内容が小児腎不全研究会誌(のちに日本小児腎不全学会雑誌)として記録されたことです。記念すべき小児腎不全研究会誌第1巻の表紙を右に写真でお示ししましたが、2017年37巻まで中断することなく本学会誌が出版されております(本HPの学会誌の項をご参照ください)。これはひとえに会員や本学会をサポートして下さっている方々のご協力の賜であり、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
本学会の趣旨に関して、太田和夫先生からのメッセージをご紹介したいと思います。小児腎不全研究会誌第1巻の1ページに太田先生の開会あいさつが載っております(右図)。腎不全のこども達を一人前のおとなにするには、さまざまな職種の力を結集して対応することが必要不可欠です。本学会の意義は、小児腎不全医療に関わるさまざまな職種の方々が集い、そしてじっくり議論して親交を深めることだと述べられております。今後もこの理念を継承し、実り多き学会となるよう、皆様と共に努力したいと考えております。
今後ともどうか宜しくお願い申し上げます。
服部元史(日本小児腎不全学会事務局長、東京女子医科大学腎臓小児科教授)